ピアノと私

友人が結婚することになり、
あまり使っていなかったという電子ピアノを頂きました。
84年もの、だけど、しっかりしたRoland製。

　　　

実は、私は、2歳ぐらいから高校生までピアノを習っていました。
母の恩師でもある、音大の先生に付いて、
かなり本格的にレッスンを受けていたんです。
まあ、あのまま、ピアノ教師でもある母の言うことを大人しく聞いていれば、
音大を経て、今頃は、ピアノの先生になっていたことでしょう(・∀・）
（・・そこっ！笑わないっ！（爆））

とにかくレッスンはきつくてきつくて、毎日ピアノの練習に明け暮れ、
先生はヒステリックだし、レッスンはおっかないし、
母親からも、ピアノの練習しなさい、しなさいといわれ続け、
ものすごいプレッシャーを受けた幼少ー青春時代。
楽しんでピアノを弾いたことなんて一度もありませんでした。
なぜなら、私は音大に合格するためのレッスンを、
小学生の頃からたたきこまれていたからです。
でも、小さな頃の私は、今と違いとってもよい子だったので、
おとなしく先生とママの言うことを聞いて、過酷な練習に耐えていました(￣◇￣;)

そして突然自我が目覚めた高校生。
あるレッスンが終わった時点で、先生に、
「ワタシ、どう考えても音大にいくイメージが沸かないので辞めます」宣言をしました。
そのときの先生の顔は、今でも覚えてるんですが、
目を真ん丸くして、口はアワアワしてて、声が裏返り、
「お・・・お・・・おかあさまは知ってるの？」と。
で、私はにっこり笑って「自分で決めました」と大きな声で答えました。
とってもすっきりしたことを覚えていますし、
今思えば、それが今の私の始まりだったような気がします。
そして、その後は親の期待に添えない道を歩んだ私なのでしたm(__)m

それからは、流れ流れて、今に至るわけです。
まあ、鍵盤がＰＣのキーボードに変わっただけじゃね？と言えばそれまでですが（爆）
それでも、ふと、あの時にピアノを辞めなかったら
私はどうなってたかなぁと思うこともあります。

でも、常に音楽が傍にないといられない性質は、
間違いなくピアノの影響でしょうし、
色々なジャンルの曲を聴くのが好きなのも、
生活に音楽がないと生きていられない！と思うのも、
歌うのが大好き！なのも、きっと何かしらの影響を受けてると思われます。

また数年前、坂本隆一のenergy flowが流行った際に、
母の生徒さんの楽譜を家で見つけ、
ぽろり、ぽろりと弾いてみたら、ちゃんと楽譜が読めて、
難なく弾けた自分にびっくりしたこともあります。
音大の試験には、初見（楽譜を数分見て、覚えて、楽譜を取り上げられ、
ぶっつけ本番で弾く）というテスト項目があるのですが、
きっとそのレッスンの成果なのでしょうね。何年も経つのに不思議なものです。
ただ、なんとなく、さわさわっとした落ち着かなさを感じ、
やっぱり楽しめませんでした。

音楽は大好き。でもピアノは怖い。
弾くと先生から怒られる声が聞こえるような気がして(>_<)
そんなトラウマともいうべき、私のピアノ人生。
なのに、今回ふと手に入った電子ピアノ。
これは、何かのCallingなのかもしれません（笑）

クラシックピアノとジャズピアノは全く異なる技法であり、
ジャズのほうが難しいと言われます。
Jazzは、ピアノベースのものが一番好きで、
ついつい耳でピアノを追ってしまうのですが、
ちょっとチャレンジしてみよっかなーなんて思っています。
色々な人に聞くと、一応クラシックの基礎があれば、第一段階はクリアだよと。
うーん、あとはリズム感？アドリブなんかもあるわよね。
忙しくて教室にはちょっといけそうにない私ですが、
楽譜を入手して、まずは独学でがんばります。

こんな風に、何年も封印していた何かに目覚め、
とてつもない時をを経た今、またピアノと向き合おうとしている自分がいます。
今度は楽しんで弾けそうな予感と共に、
春はもうすぐそこなんだなぁと実感する今日このごろです(^-^)