10年目のWTC

あれから10年 　　　

10年前の今日、夜何気なくテレビをつけたら
ワールドトレードセンターの信じられない映像がありました。

幾度となく行ったNY。ワールドトレードセンター、通称ワートレ、ツインタワー、WTC。
一瞬何が起こっているのか、全くわからなかった。

その後、大好きなNYの様子が様変わりしていくのを報道で目にするたび辛くて、
NYを久々に訪れたのは、2002年の7月。テロから10ヶ月後のことでした。

まだ家族の必死の思いで書かれたMissingの張り紙があったり、
テロ当日のドキュメント写真展があったり、
また、お気に入りスポット、ブルックリン側の公園から
きれいにWTCが眺められた公園にいって、ぽっかり穴が空いたマンハッタンに
現実をまざまざと見つけたり。

それから時がたって、何度かまたNYは訪れましたが、
9.11を忘れたわけじゃないNYの現状はひしひしと感じていました。




あれから、世界の情勢は変わり、今どこの国もとても厳しい状態で、
あの時、10年後の現状を想像できていたかなと、
そんなことを、今日のこの日、ぼんやりと思っています。

ずっと工事現場と化していた、あの惨劇の舞台、
今日新しい施設のお披露目と、
テロに屈しない！というオバマの宣言を見ることになるのでしょう。
でも、、なんだろう。
あの時に比べて、あまり晴れやかなスタートアップと思えない。
現に、工事の着工の遅さを見ても、腰が重いのがわかるし。

テロリストを無理やり排除して平和を勝ち取るのは違うんだな。
アメリカも今元気がないから、自分のおかれた現状を、
冷静に見つめない限り、いたちごっこに思えてしまうのです。

90年代、NYが一番きらきらしてたあの時期、
私が沢山パワーをもらえたあの大きな町。
この10年目を節目としてうまく生まれ変わってほしいと切に願います。

今年の秋に久々にNYにいきます。
私はずっとあの雄姿、ワートレがあったマンハッタンを忘れないと思います。