人魚がくれたさくら貝

この前本屋さんにいって、ふと目にとまった本。
瞬間、ぐわぁぁーーーーっと、小学生の頃にタイムスリップしちゃいました。

その本は、「人魚がくれたさくら貝」

初めて読んだのは、確か小学校２年生の夏休み。
図書館で借りて夢中でむさぼり読みました。
そして、母にお願いして、おなじ本を買ってもらってからも、
何度も読み返すほどお気に入りで、大好きな本でした。

物語は、東京に住む女の子が、おばあちゃんが住む
九州の海辺の町に遊びにいくところから始まります。
都会暮らしの女の子にとって、海辺の暮らしは全てが新鮮で、
特におばあちゃんのおうちの近くにある海には、毎日遊びにいき、
現地にお友達ができて、、という話です。

おばあちゃんのおうちは、駄菓子とか雑貨をおいているお店。
当時お店屋さんごっこ（なぜか金銭のやりとりに、大人を感じていたワタシ
(笑)）が
はまっていた私は、女の子がお店番でお手伝いをしている姿を想像しては
なんともうらやましく思ったものです（＾＾）

そして、謎の美しい女の人が、「ジュースを下さい」といって
おばあちゃんのお店にやってくるシーン。
女性の髪はぬれていて、入ってきた途端
お店の空気がひんやりとしました。
女の子は、お金を受け取り、ジュースを渡すと、
女の人から栓をあけてくれるよう頼まれます。
そのあと、その女の人は、ごくごくと白い喉をみせながら、
ジュースを飲み干して去っていくのです。
（そのジュースも、昔だけに、瓶ジュース）
去っていったあと、お店のカウンターには、
きれいなさくら貝がおいてありました。
女の子は、「あの人はきっと人魚だ」と確信をするのです。
神秘的なその場面は、何度読んでも、
私をわくわく★どきどきとさせてくれたものです。

透き通るような真っ青な空、九州の海、そして物静かな海辺の町。
小さな頃の私は、いつかこんな素敵なところにいって、
この人魚と同じ風に、ごくごくと冷たいオレンジジュースを飲んでみたい・・・
・・なーんて、あこがれもあったりして(笑)

そういえば、幼稚園の夏休みの思い出は、「スイミー」でした（*^_^*）
お友達のうちでお泊りをしたときに、お布団をプールと見立てて、
スイミーみたいになりたい！ってはしゃいだ思い出。

子供の頃感銘を受けた本は、大人になっても、その記憶と共に
はっきりと思い描いた情景がよみがえってくるものなんですね(^-^)