17年後の奇跡 Chinese Democracy☆Guns N' Roses

ほんとに出ちゃったよ。 　　　

今度こそ出る！やっぱりキャンセル・・・・と、まあGUNSらしいヤキモキで
ここ数年、新譜をめぐってはさまざまなニュースが飛び交っていました。

新譜のタイトルも、ファンの中では浸透し、
はたまた個人HPでのリークした人が逮捕されるなど
発売日が決まる前、いや、果たして発売されるのかどうかもわからないうちから
何かと騒がしい話題を振りまいていたこのアルバム。

私は去年のコンサートで、やっぱりガンズってすげーーっと感動し、
彼らは、本当に偉大なグループだと再認識したし、
アクセルのカリスマ性も、時経ってもビンビンに感じたので、それはそれで感動したのですが
私的には、「もう新譜はいいや。きっと出す気ないんだろうし、、」
ぐらいにあきらめきっていたのです。
過去のアルバムが素晴らしいので、それを聞いていれば満足。
だって、もうアクセルしか残ってないんだもん。
イジーだって、スラッシュだって、みんないなくなっちゃったし。

そのコンサートでも何曲か、新譜からの曲を演ってくれたんですけど、
正直ぴんとこなかったし。

・・・と、まあ、特に新アルバムを心待ちにしてた訳でもなかったので、
10月下旬に、「ガンズ新譜とうとうリリース発表！」のニュースを見ても
ふーん・・でもまたドタキャンだよね(・∀・）　
なんて、全然信じてなかったんですよ。
しかも14年かかって、14曲に14億費やした・・・と、まあギャグのようです。

それにしても、このニュースがYahooなどで大々的に配信されることのほうが、私はびっくりでした。

そしたら、Dr.Pepper社がアメリカ国民にDr.Pepperを配るだとか、本国ではすごいことになってる。
今回は本当なのか？と徐々に真実味を帯びてきて。

発売当日。恐る恐る店頭にいってみましたら・・・

・・・・ありました！！



ひえーーーーほんとに出たんだ・・・
私はアクセルが生きてる間に、新譜がリリースされるとは絶対思ってなかったので、
実際店頭の商品を見て、「あぁ・・・本当に出たのね・・・」とある意味脱力感。

試聴してみたところ、「んん？？これは！！」と何か感じるものがあり即お買い上げ。

期待してなかった割には、聞き始めると、かなり興奮してしまいます（笑）
アクセルの声にまた会えた・・・という達成感。
なので最初の一週間ほどは、曲が云々より、期待してなかっただけに感動がものすごかったのです。

で、最近ようやく落ち着いてきけるようになりました（笑）
コンサートで演っていたのは、同じ曲でもアレンジが相当変わってるみたいです。
きっと試行錯誤してたんでしょうね。

それと、このアルバムの面白いところは、サラウンドで聞くと、化けます。
iPodで聞くより、ステレオで、ヘッドフォンつけて、大音量で聞くと、
もうしびれるぐらいかっこいい。

そして、世論では、このアルバム、賛否両論がすごい。
大好き！か、期待はずれのどちらか。

確かに、Appetite For Destinationの頃のガンズを期待して聞くと、こけるでしょう。
あの頃のガンズは化け物です。
そしてもう彼ら自身も、彼らに代わる他のバンドも
あのガンズに匹敵するものは、もう出てこないんだと思います。
それを期待すること自体、間違ってるんじゃないかなと。

あの頃のガンズは、世界を敵にまわしても怖くないというか、
とにかく何をやっても彼らのペースみたいな勢いがあり、
それはそれで、彼らの歴史の一ページ。
今回、アクセル以外は、全員メンバーチェンジをしていることや、
旧ガンズではブルース調パンクロック（おそらくスラッシュの志向？）がメインだったのに比べ、
この新譜は全く違う世界をかもし出しています。

きっとこれがアクセルが本当にやりたかった音楽なのか、、と思えば
旧ガンズがひび割れたのも大きくうなずけるし、
音楽の方向性の違いという一言ではとても伝えきれない葛藤を
この17年、アクセルは戦っていたのかも、、と思ったりもしました。
そして、あの悪がきだったアクセルが（といっても、もう46歳ですし）
相当精神的に大きくなり、成長したのが伺わせる感じはします。
歌声にもとんがった感じがなくて、とにかく聴かせてくれるから。

伸びやかでストレッチの効いたBetterのサウンド、
まるでヨーロッパ映画を思い出すバラードThis I Loveではアクセル独特のファルセットで泣かせ、
こじゃれたギターが聞き込めば聞き込む程、アドレナリンがあがるScraped、
ビートが凝ってて、めちゃくちゃかっこいいRiad N' The Bedouinsなどなど。

まあ人の好みは千差万別ですから、残念がっている人たちに大して、
無理に好きになれ！とは言うつもりもないんですが、
私が素直に思ったこと。。

アクセルよ。よく、帰ってきてくれた。
そして、やっぱりあんたは最高。
アルバム最高。

以上（笑）